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T+法人番号13桁は本当か — 実データで確かめた
「登録番号は T に法人番号をつけたもの」という説明は、法人については成り立ちますが、個人事業者では成り立ちません。公表データの写し 5,089,393 件を集計し、個人事業者の登録番号がどう作られているかを実数で確かめました。
この記事の要点
- 当サイトが保持する公表データの写し 5,089,393 件を集計したところ、個人事業者 2,503,865 件は 13桁のうち検査用数字を除いた先頭3桁がすべて「810」で、法人 2,585,528 件には「810」で始まるものが 1 件もありませんでした。「T+法人番号」という説明が当てはまるのは法人だけです。
- 数字の出典は国税庁 適格請求書発行事業者公表データで、当サイトが集計しました(公表データ 2026-09-07 時点、集計 2026-09-08)。
- 公表情報の更新は1日1回・翌開庁日の午前6時頃です。失効や取消が照合結果に反映されるのは最短でも翌開庁日となり、即時に検知するものではありません。
「T+法人番号」は、半分だけ正しい
登録番号の説明として「T のあとに法人番号をつけたもの」と書かれているのをよく見かけます。取引先の法人番号を知っていれば登録番号を組み立てられる、という話につながる説明です。
国税庁の説明では、登録番号の構成は事業者の区分で分かれています。法人番号を持つ法人については「T」+法人番号(13桁)ですが、法人番号を持たない個人事業者や人格のない社団等については「T」+13桁の数字であり、この13桁は法人番号とは別に付されるものとされています。
つまり「T+法人番号」は法人についての説明であって、すべての登録番号に当てはまるわけではありません。では、法人番号を持たない事業者の13桁は実際どうなっているのか。当サイトが保持する公表データの写しで数えました。
個人事業者 2,503,865 件は、すべて「810」で始まっていた
当サイトは国税庁が配布する公表データの写しを保持しています。2026-09-08 時点で 5,089,393 件(うち法人 2,585,528 件、個人事業者 2,503,865 件、公表データは 2026-08-31 時点)です。
登録番号は「T」と13桁の数字でできており、13桁の先頭1桁は残り12桁から計算で決まる検査用数字です。事業者ごとの違いが出るのは、その検査用数字を除いた12桁のほうです。この12桁の先頭3桁で全件を分類しました。
結果、個人事業者として区分される 2,503,865 件は、例外なくこの先頭3桁が「810」でした。「810」以外で始まる個人事業者の行は 0 件です。
逆に、法人として区分される 2,585,528 件のうち「810」で始まるものは 0 件でした。法人側の先頭2桁は「00」から「80」までに分布しており、個人事業者の「81」とは重なっていません。
法人側の内訳にも、まとまった塊がある
法人 2,585,528 件を同じ先頭2桁で分類すると、最も多いのが「01」で 566,768 件、次いで「12」が 220,850 件、「02」が 160,216 件と続きます。この範囲は登記による番号が付いている法人が中心と見られる分布です。
一方で「700」で始まる法人が 18,764 件、「800」で始まる法人が 7,111 件あり、この2つは他とは離れた位置にまとまっています。合計 25,875 件です。
個人事業者の「810」を含めて並べると、「700」「800」「810」という3つの塊がそれぞれ独立していることになります。番号の付け方が区分ごとに分かれていることが、集計からも読み取れます。
出典: 国税庁 適格請求書発行事業者公表サイトが公表する情報を、当サイトが集計・加工しました。当該情報の内容について、国税庁が保証するものではありません。
この集計から言えること、言えないこと
言えるのは、いま公表されているデータの中では、登録番号の並びから法人と個人事業者が分かれて見える、ということです。「810」で始まる番号を法人の法人番号として探しても見つからない、という説明もできます。
言えないのは、この対応がこの先も続くかどうかです。番号の付け方は国税庁が定めるものであり、当サイトが確かめたのは 2026-09-07 時点の写しの範囲にすぎません。集計時点で例外が 0 件だったという事実と、今後も 0 件であることは別の話です。
また、番号の並びから分かるのは区分だけで、登録されているかどうかは分かりません。形式が成立している13桁でも、登録されていない番号・すでに取り消された番号はあります。取引先の登録がいまどうなっているかは、公表情報と突き合わせる必要があります。
登録番号の検算そのものの手順は、別の記事にまとめています。
集計に使ったクエリ
この記事の数字は、当サイトが保持する公表データの写しに対する集計です。使ったクエリは docs/stats-queries.sql に残してあり、同じ手順で再現できます。
分類は、登録番号から「T」と検査用数字を除いた先頭3桁を取り出し、事業者の区分ごとに数えたものです。特定の事業者を選んで集めたものではなく、写しの全行が対象です。
注意点
公表情報の更新は1日1回、翌開庁日の午前6時頃です。登録の失効・取消が照合結果に反映されるのは最短でも翌開庁日となります。
件数や割合は、記載した集計日時点のものです。最新の集計値は月次統計のページに掲載しています。
判定結果は公表情報にもとづくものであり、税務上の取扱いを判断するものではありません。最終的な判断はご自身または顧問税理士にご確認ください。
よくある質問
- 登録番号は「T+法人番号13桁」ですか。
- 法人については、その説明のとおりです。法人番号を持たない個人事業者や人格のない社団等については「T」+13桁の数字であり、この13桁は法人番号とは別に付されるものとされています。
- 個人事業者の登録番号には、並びの特徴がありますか。
- 当サイトが保持する公表データの写しでは、個人事業者 2,503,865 件のすべてが、検査用数字を除いた先頭3桁が「810」でした。法人 2,585,528 件に「810」で始まるものは 0 件です(公表データ 2026-09-07 時点、当サイト集計 2026-09-08)。集計時点での実測であり、今後の番号についても同じであることを示すものではありません。
- 番号の並びから、登録されているかどうかは分かりますか。
- 分かりません。並びから読み取れるのは事業者の区分までで、登録の有無・失効・取消は公表情報と突き合わせる必要があります。
更新履歴
- よくある質問を追加した(IW-031)
番号の並びでは分からない「登録の状態」を確かめる
番号の作りから分かるのは事業者の区分までです。取引先の登録番号を貼り付けるかCSVをアップロードすると、公表情報と突き合わせて、取消・取消予定を含む6種類の判定を返します。アカウント登録は不要、無料でお使いいただけます。
記事中の件数・割合は、国税庁 適格請求書発行事業者公表データ(2026-09-07 時点)を当サイトが集計した値です(集計 2026-09-08)。公表データの更新に合わせて自動で更新されます。
この記事の数字は集計日時点のものです。最新の集計値は公表データの月次統計に掲載しています。